薬剤耐性対策 抗菌性飼料添加物指定取り消し

2019年8月7日

薬剤耐性対策のため、一部の抗菌性飼料添加物の指定が取り消されます。

対象:テトラサイクリン系物質

令和元年(2019)12月27日より製造、保存、使用禁止になります。

どのように確認するか

飼料表示、含有する飼料添加物の名称及び量を確認して下さい。

テトラサイクリン系物質を添加した飼料には、含有する飼料添加物の名称及び量に、「アルキルトリメチルアンモニウムカルシウムオキシテトラサイクリン」または「クロルテトラサイクリン」 ○g/トンと記載されています。

薬剤耐性問題と畜産の関わり

抗菌剤は動物医薬品のほか、生産動物の増体や飼料効率向上のために飼料に混ぜて与える飼料添加物として、使用されています。抗菌剤の使用により増加した薬剤耐性細菌が、生産動物の治療を困難にする他、畜産物のヒトの感染症の治療を困難にすることも懸念されています。

薬剤耐性対策

EU加盟国を始めとし、国際的な課題になっており、日本では「薬剤耐性対策アクションプラン」が策定されて、取り組みが進んでいます。

リスク評価

農林水産省では、食品安全委員会のリスク評価において生産動物での使用により、ヒトの健康に悪影響を及ぼすおそれがあるとされた抗菌剤については、飼料添加物指定の取り消しを行っています。
今回の指定取り消しは、2019年12月27日の予定ですが、これまでに生産者様におかれましてはテトラサイクリン系物質を含有した飼料在庫を使い切ることをご留意いただけますようお願い申し上げます。

抗生物質に依存しない健康な牛づくり

なお、AHCでは抗生物質に頼りすぎない健康な牛づくりに関して、コンサルティングを行っています。
飼養規模は問わず、地域エリアは全国です。または牛づくりに関するプロフェッショナルが現地対応します。

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