『 β-グルカン 』について

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β-グルカン の定量試験はAHCにご相談下さい。

β-グルカン とは

”グルカン”はグルコース、つまりブドウ糖が複数結合してできた多糖類で、大きくわけるとα型、β型の2種類に分かれます。β型のグルコースから作られる多糖類は β-グルカン と称されます。 β-グルカン はグルコース同士の炭素原子の結合位置の違いにより、3通り(1,3、1,4、1,6)の構造が存在します。構造がさらに組み合わさることで、自然界には様々な β-グルカン が存在しています。

食作用や食品への利用

1,4で結合するβグルカンのセルロース(食物繊維)は整腸作用などの機能性を有しています。また、1,3の結合をもつβグルカンには体内の感染細胞やガン細胞を攻撃するマクロファージや、NK細胞、T細胞、キラーT細胞を活性化させる働きなどがあるとされています。

β-グルカン が含まれる食品

流通しているβグルカンの多くは、培養液の凍結乾燥品や抽出物であり、純粋なものは多くありません。βグルカン以外の成分によるものも併せて表示されている例も見られます。βグルカン含有食品のルーツや種類を、下表にまとめました。

由来と種類

ルーツ種類
きのこアガリクス、ハナビラタケ、メシマコブ、マイタケ、カバノアナタケ、霊芝、シイタケ
酵母パン酵母、黒酵母(オウレオバシジウム)
海藻ラミナラン
麦類オオムギ

 

食品の分析試験【 1.3-1,6型β-グルカン 機能性評価】

AHCでは、食品の機能性を評価をお手伝い致します。キノコおよび菌糸体製品、酵母中の細胞壁成分である β-グルカン は、免疫賦活等の生理活性を保有する機能性成分です。AHCではきのこや酵母のβ-1,3:1,6 グルカン含有量の特異的測定で評価試験をお手伝いをいたします。お手持ちの機能性成分が評価できるかどうかは試料の性状や由来によっても異なりますので、まずはお気軽にお問い合わせをいただければと存じます。フォームからお願いします。

 (1,3)-(1,4)型β-グルカン 機能性評価も行っています。

大麦等の穀類に含まれる水溶性食物繊維は食後の血糖値の上昇を抑制に関与する機能性成分として注目を浴びています。さまざまな形状で食品になっています。お手持ちの機能性成分が評価できるかどうかは試料の性状や由来によっても異なりますので、まずはお気軽にお問い合わせをいただければと存じます。フォームからお願いします。

 

参考文献

    1. 消費者庁.食品表示について. http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/information/
    2. Yamada K, Sato-Mito N, Nagata J, Umegaki K.Health claim evidence requirements in Japan. J Nutr. 138(6):1192S-8S.2008.
    3. 厚生労働省 機能性表示食品
    4. AOAC Official Method 995.22 Listeria in Foods
    5. High (1→3,1→4)-β-Glucan Barley Fractions in Bread Making and their Effects on Human Glycemic Response
      A.Cavalleroaf1 S.Empillib F.Brighentic A.M.Stancaa Journal of Cereal Science Volume 36, Issue 1, July 2002, Pages 59-66

 

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